南日本新聞ニュース
鹿児島市は2027年2月から、70歳以上の公共交通運賃を補助する「敬老パス」の利用者負担割合を3分の2に拡大する。26年4月から廃止する交通事業者負担分を転嫁、決済システム改修が終わる27年1月まで市が事業者分を受け持つ。26年度当初予算案に、関連経費7億814万円を盛り込んだ。
鹿児島県が主要施策の柱に掲げる観光の「稼ぐ力」向上につながる39事業に、前年度比12億円増の35億円を2026年度当初予算案に盛り込む。県内への外国人延べ宿泊者数が新型コロナウイルス禍前の水準に戻っていないことや、国際定期便の運休や欠航を踏まえ、訪日客誘致促進の特別事業に2億7792万円を計上する。
鹿児島県は10日、113億4500万円を追加する2025年度一般会計補正予算案(総額9429億7100万円)を発表した。国の補正予算に対応した原油価格・物価高緊急対策として、経営コスト高に苦しむ事業者支援や宿泊費の割引助成に伴う事業費を計上。昨夏の記録的大雨や台風による災害復旧費も盛り込んだ。
2026年度末の県債残高(借金)のうち、後年度に交付税措置される臨時財政対策債(臨財債)を除いた県独自分は1兆556億円(前年度末比36億円減)になる見込みだ。県民1人当たりに換算すると66万5000円。
鹿児島市の2026年度一般会計当初予算案で、借金以外で必要な支出を賄えているかを示す基礎的財政収支(PB)が、50億4800万円の赤字となった。前年度の1億5700万円の赤字から大きく膨らみ、過去3番目の規模。桜島学校の新校舎整備や西原商会アリーナの改修工事など入札不調で計画が遅れた大規模建設事業が重なり、赤字幅が拡大した。
鹿児島県の2026年度一般会計当初予算案は総額9207億円で25年度当初比8%の大幅増となった。塩田康一知事は就任以来掲げる「稼ぐ力」の強化を加速させ、物価高を上回る賃上げを実現させる環境整備に注力する姿勢を鮮明にした。デジタル化や出産・子育て環境の改善も大きな柱に据え、「将来への投資としての予算」を前面に打ち出す。
2期目の折り返しに当たる塩田県政の新年度予算は24年ぶりに9000億円を超える規模になった。物価高対策をはじめ、農業や観光、企業の「稼ぐ力」向上、子育て支援などに手厚い内容だ。ただ自主財源に乏しい台所事情は変わらず、国の制度改正一つで揺らぎやすい不安定さも抱える。多様な施策を県税収入増につなげ、経済の好循環を作れるかが鍵となる。
鹿児島県労働委員会の特別講演会が10日、県庁であり、委員会で20年間公益委員を務めた前会長の宮廻甫允(みやさこ・としみつ)氏(79)=鹿児島大学名誉教授が登壇した。労務トラブルが起きないよう企業の経営管理が重要だとした上で、「労働問題が生じた時のために、労働委員会はセーフティーネットとして機能できる体制を維持すべきだ」と強調した。委員会で受けた相談事例を分析し、職場復帰につなげるよう提言した。労働委の創設80周年記念事業の一環。委員のほか、社会保険労務士や司法書士約40人が参加した。
10日午後8時35分ごろ、鹿児島県和泊町国頭の倉庫内で、近くの農業男性(37)が、首から出血して倒れているのが見つかった。男性は病院に搬送されたが、間もなく死亡した。沖永良部署が事件性の有無や死因などを調べている。
空き家を狙った盗みを繰り返したなどとして、鹿児島県警は10日までに、窃盗などの疑いで県内の男9人を逮捕した。6事案で現金13万円、貴金属や財布時価計160万3000円相当の被害が確認されている。2025年10~12月、薩摩半島全域で百数十件の被害を認知しており、このグループが関与したとみて捜査している。他にも関わった人物がいるとみられる。


