南日本新聞ニュース
カンボジア北西部でタイ国境付近のポイペト地区に鹿児島北ロータリークラブ(鹿児島市、弓場秋信会長)が井戸2基を寄贈した。国際協力機構(JICA)元研修員の現地コーディネーターを通じた要請を受け10月下旬に完成したが、現地で国境紛争が起こり、12月に報告書が届いた。
第104回全国高校サッカー選手権大会は31日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場などで2回戦があった。
鹿児島県は、12月1日時点の推計人口は151万2723人で、うち外国人2万678人を除いた人口(149万2045人)が、150万人を割り込んだと明らかにした。出生数から死亡数を差し引いた自然動態は、この1年で1万5000人余り減少しており、6月時点で1925(大正14)年以来100年ぶりに150万人の大台割れとなっていた。外国人の割合は1.37%。記録が残る99年3月の0.18%から増加傾向が続いている。
鹿児島県与論島の観光スポット百合ケ浜を望む与論町古里の大金久海岸に、観光拠点施設「渚(なぎさ)の交番Muuru(ムール)」がオープンした。観光案内所やカフェ、シャワー室を備え、教育施設としても活用される。観光客や住民と海をつなぐのが施設の狙いで、運営担当者は「海とゆっくり向き合ってもらい、心がほどける場にしたい」と話している。
65歳未満で発症する若年性認知症について考えるセミナー(鹿児島県主催)が16日、県庁であった。専門医や保健師が症例や事例を報告。医療と福祉、行政が連携し、患者を支える必要性を訴えた。
2025年の鹿児島県経済は長引く物価高と人手不足の影響で、家計も企業も景気回復への実感は乏しかった。運転士確保に窮する公共交通機関は減便に走り、待遇改善の原資とする運賃値上げが続出。観光では好調な訪日客需要を取り込みクルーズ船寄港回数が過去最多となる一方、鹿児島空港の国際線は思いがけない海外での風評などから一部路線が運休したままだ。最低賃金が初めて千円台に乗り、国内最大級のデータセンター計画が浮上するなど地域を元気づける話題もあった。
鹿児島盲学校小学部3年の前田大喜さん=鹿児島県薩摩川内市=は1年半前から、視覚障害のある選手がプレーするブラインドサッカーに熱中している。練習に励む全盲の小学生は全国でも少なく、21日は日本ブラインドサッカー協会(東京)が鹿児島市にコーチを派遣し、直接指導した。前田さんは「練習を続けて試合に出たい」と意欲を燃やす。
地域で働くことを選んだ若手が仕事にかける思いを発表する「ルーキー・オブ・ザ・イヤー in LOCAL 鹿児島県大会」で、「デザイナーとして生きる」をテーマに仕事での喜びや葛藤を紹介した渕上印刷(鹿児島市)の東海夏斗(かなと)さん(26)が大賞に選ばれた。来年4月、岐阜県である全国大会へ出場する。
サッカーの第104回全国高校選手権に出場する神村学園は、31日、初戦の2回戦で東海学園(愛知)と戦う。初優勝を目指すチームに不可欠なのがボランチで攻守転換のスイッチ役を担うMF堀ノ口瑛太だ。大学進学を目指す文理コースに在籍し文武両道でつかんだ初の舞台に挑む。
ホームレスらに年越しそばなどを振る舞い支援する「越冬炊き出し」が31日と1月1日、鹿児島市である。例年場所を借りていた山下町の旧鹿児島県教育会館の解体が決まり、20年目の節目に開催が危ぶまれた。そこへ平之町の「セブンスデー・アドベンチスト(SDA)鹿児島キリスト教会」が名乗りを上げ、実施にこぎ着けた。ボランティアたちは「温かな年末年始を過ごして」と参加を呼びかけている。


